2014年夏から秋、冬そして2015年春に只見線の乗りつぶしが成功しました。
只見線の春夏秋冬を楽しむことができ、なかなかの達成感と充実感があります。

さて、もう夏です。青春18きっぷで鉄な方もそうでない方も列車にたくさん乗る季節がやってきます。

車窓の素晴らしさに定評のある只見線でローカル線の夏を見に行ってみませんか。
鈍行列車でも東京から日帰りできます。ただ、結構キツイですが。


只見平日日帰り
 
只見土日日帰り
【*この記事の最後に行程表のPDFがあります】

上の2つの図で青春18きっぷ利用での乗り継ぎを示しています。
平日の方が空いているはずですが、上越線の乗り継ぎが悪いです。
土休日は上越線の乗り継ぎがいいですが、この水上~小出間の8737M列車は混雑が予想されます。

どちらでも上野に戻る時間は変わらないです。

土日を例にして、シミュレートしてみましょう。
ちなみに以下の掲載写真は春夏秋冬でバラバラです。

1.高崎線でスタート~水上まで

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まず、上野を発車する前にお昼ごはんを買っておいてください。
この先、高崎よりも北では駅売店や駅前コンビニが少なくなっていきます。

上野8:35発(東京8:29発)は快速アーバンです。
高崎までは10両はあるので、お盆休み真っ只中でなければ立ちっ放しという可能性は低いでしょう。
1,2本前の列車で高崎に来ておくのも良いと思います。

高崎に到着、ここで上越線水上行きに乗り換えです。
*まだ、お昼ごはんを買っていない方はここで買いましょう。
ここで、上越線がおそらく4両になります。運用都合で3両や6両の可能性もあります。

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【高崎で乗り換え】

乗り換えて上越線に乗ると、車窓はこれまでの東京のベッドタウン風景から山が迫ってくる地方路線へと変わっていきます。
新前橋や渋川くらいまでは高崎の通勤通学エリアなので学生や地元の方の利用も多いです。

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【沼田あたり?】

地元の方が減ってくると、車内に残る方々はおそらく18キッパーでしょう。
彼らのうちの何人かとは会津若松あたりまで同行することになります。

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【水上】

高崎から1時間、水上に着きます。
着く前に前よりの車両に移動しておきましょう、水上駅の乗り換え階段付近に先頭車両が停まります。

乗り換え先の上越線は3両か2両くらいです。
混雑対策で増結や運用変更することがないとは言い切れませんが、短くなる覚悟をした方がいいです。

乗り換え階段は走らずに移動してください。狭いうえに転びやすいです。


2.水上~小出まで

乗り換えで座れたらラッキーですが、立ちん坊だと1時間半は立ちっ放しになります。

水上~越後中里の群馬新潟の県境区間は、列車の本数が1日5往復程度しかない過疎区間です。
秋は紅葉、夏は緑のきれいな車窓が水上から北上する間にご覧いただけます。

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【秋の紅葉】

途中には越後中里や越後湯沢を始めとするスキー場が多くあり、冬はスキー客で人気がでることはご存知でしょう。
スキーのオフシーズンではリフトやロープウェイを利用した、高原散策やハイキングもできることはあまり知られていないかもしれません。

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【越後高原からの景色】

この水上~小出までの乗車中、長めに停まる駅はありません。
小出に着く前に、前寄りの車両に移動しておくと乗り換えが便利です。
水上から約1時間半、小出に到着。

3.いよいよ只見線(小出~只見)

ついに、小出から只見線へ乗り換えです。

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【小出駅】

乗り換え時間は少ないのでホームで写真を撮っている時間はあまりないです。
只見線へ乗ったら、進行方向右側が車内日陰で車窓順光になりやすいです。

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小出から入広瀬あたりまでは田園地帯の真ん中を徐々に標高を上げながら走っていきます。

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どんどんと山の中へ進むと、入広瀬からは秘境感が漂い始めます。
山奥の人里ないところを国道252号線と並行していきます。

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【入広瀬の四季】


入広瀬の次の駅、大白川は只見線の数少ない列車の行き違いができます。
定期列車の行き違いはないですが、臨時列車はこの駅で定期列車と行き違いします。

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大白川を出ると、只見までは約30分あります。
この間に六十里越トンネルと田子倉トンネルの2つの長大トンネルを抜けます。

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六十里越トンネルと田子倉トンネルの中間、ちょうど旧田子倉駅があったところではダム湖である田子倉湖が進行方向右側に見ることができます。

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田子倉湖を見て田子倉トンネルを抜けると只見駅に到着。
2011年夏の豪雨災害でここから先は代行バスに乗り換えです。
この乗り換えプランでは乗り換え時間がわずか4分です。

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【只見駅】

4.只見線(只見~会津若松)

乗り換えの代行バスも国道252号線を通るので概ね只見線の線路に沿って走ります。
トンネルや橋の位置が多少異なるので、バスの中から只見線の線路が見えます。

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【秋の只見川】

時折見かける鉄橋は只見線のものです。
豪雨災害後の崩壊したままの姿が今も残っています。

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代行バスで約50分、今度は会津川口駅に着き再び列車に乗り換えです。
ここの乗り換えもわずか5分です。

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乗り換えの只見線はここから会津桧原付近まで只見川に沿って走り、途中でなんども鉄橋で川を渡ります。

奥会津の里山風景が日本の原風景を見られると有名です。

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【車窓の一年】

春は桜、夏の緑、秋が紅葉、冬で雪景色。
只見川の四季おりおりの姿を車窓に楽しむことができます。

只見線の車窓で目にしていただきたいのが鉄橋からの景色です。
高いところに架けられた橋からは奥会津の自然を一望できます。

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会津桧原からは会津若松へ向かって下り坂が続きます。
塔寺から会津坂下への途中で会津盆地と磐梯山が姿を現します。

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会津坂下では近くに学校が多くあるので、学生がたくさん乗ってきます。
只見線の車内に人が多くなるのは会津坂下~会津若松の間です。

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会津坂下から会津若松までの40分間、列車は田園地帯を抜けていきます。
写真は昼間ですが、このダイヤではもう夕方です。

夕日に照らされる田園風景や磐梯山が見えるはずです。

そして、終点の会津若松に到着。

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5.会津若松~上野まで

只見線の乗りつぶしはこれで完了です。
ここからは普通列車の乗り継ぎで上野まで帰ります。
冒頭に示してあるとおりに乗り継げば当日中にギリギリ上野に戻れます。

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【磐梯山】

郡山で東北新幹線19:47発やまびこ54号に乗れば上野21:06、東京21:12に着きます。
ここまで来て早く東京へ帰りたい方は新幹線もどうでしょうか。
新幹線は18きっぷが使えないので「運賃+新幹線料金」が必要です。

秘境っぷりが凄い只見線、東京からでも18きっぷで日帰りは可能です。

冒頭の経路図の行程表
只見線日帰り行程表(PDFファイル/64kb)


~~~只見線乗りつぶし記録~~~
の只見線【2014/7/22】青春18きっぷ【只見線、飯山線乗りつぶし】

の只見線【2014/10/25】週末パス【1日目、湯沢高原、只見線の紅葉】

の只見線→【2014/12/28】青春18きっぷ【只見線(冬)】

の只見線【2015/4/26】週末パス【2日目、前半、只見線(会津柳津の桜)】